・概 要: |
古谿荘は、明治39年(1906)から42年にかけ、当時の宮内大臣であった田中光顕によって建てられました。
建造物は、表向きの広間棟、大広間棟をはじめ、居間棟、応接棟、八角堂などの居住部分から、管理棟や板蔵などの家政部分まで全体が完存しています。
格調高い書院造りを基本とする中にも数寄屋を取り入れ、伝統的な和風意匠を取り入れながらも近代的な技術、西洋風の意匠・材料を採用しています。
平成17年(2005)12月27日には、国の重要文化財に指定されました。
今回の事業では、建物全9棟の工事を期間を分けて実施します。
第T期工事の範囲は管理棟及び板蔵です。
<参考文献>
・『国指定重要文化財 古谿荘』財団法人野間文化財団 2009年
|
・工事期間: | 2022年3月 〜 2024年3月(第T期工事) |
・工事内容: | 管理棟及び板蔵の屋根葺き替え、部分解体修理、耐震補強、防災工事
|
・リポート: | 一般財団法人 野間文化財団様の主催で、修復現場見学会が開催されました。
静岡県在住者を対象に見学希望者を募集したところ、100名近くの方がご参加くださいました。
当日は、文化財建造物保存技術協会の監理者と当社の現場担当者が管理棟及び板蔵の外部・内部の見学ルートをご案内しながら、
修復前の腐朽部の状況と実際に行なった修理方法、構造補強の詳細について説明を致しました。
見学会用配布資料 国重要文化財「古谿荘」玄関棟ほか8 棟建造物保存修理事業第1期修復現場見学会パンフレット
|