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愛知県豊田市 法雲寺(浄土宗)山門改修工事
2020年9月8日愛知県豊田市の法雲寺様(浄土宗)で山門改修工事に着手しました。
・概  要:愛知県豊田市の法雲寺様(浄土宗)の山門改修工事をさせて頂いています。
山門は19世紀初期の建築と推定される切妻造、桟瓦葺の四脚門です。
ちなみに、寛政3年(1791)再建の本堂の大工荒川貞右衛門は、当社の修理後に豊田市指定文化財となった隣松寺本堂(浄土宗)の寛政12年(1800)の修繕棟札における大工棟梁荒川貞右衛門盛純と同一人物だと思われます。

<参考文献>
・『新修豊田市史』別編建築
 (愛知県豊田市、新修豊田市史編さん専門委員会、2016年)
・『隣松寺本堂保存修理工事報告書』
 (豊田市教育委員会、魚津社寺工務店、2011年)
・工事期間:2020年9月 〜 2021年1月
・工事内容:屋根葺替えと、腐朽した木部の修理を実施します。
・リポート:山門改修工事に着手し、足場の設置が完了しました。

(1) 工事前の山門 南面

(2) 工事前の山門 西面及び南面

(3) 足場設置後の山門 南面

(4) 足場設置後の山門 西面及び南面

(5) 寛政3年(1791)再建の本堂
2020年9月25日愛知県豊田市の法雲寺様(浄土宗)で山門改修工事中に墨書(ぼくしょ)が発見されました。
・概  要:愛知県豊田市の法雲寺様(浄土宗)の山門改修工事をさせて頂いています。
山門は19世紀初期の建築と推定される切妻造、桟瓦葺の四脚門です。
ちなみに、寛政3年(1791)再建の本堂の大工荒川貞右衛門は、当社の修理後に豊田市指定文化財となった隣松寺本堂(浄土宗)の寛政12年(1800)の修繕棟札における大工棟梁荒川貞右衛門盛純と同一人物だと思われます。

<参考文献>
・『新修豊田市史』別編建築
 (愛知県豊田市、新修豊田市史編さん専門委員会、2016年)
・『隣松寺本堂保存修理工事報告書』
 (豊田市教育委員会、魚津社寺工務店、2011年)
・工事期間:2020年9月 〜 2021年1月
・工事内容:屋根葺替えと、腐朽した木部の修理を実施します。
・リポート:山門の化粧裏板の裏側(小屋裏側)から、年記と絵(唐獅子、人物の顔)の墨書が発見されました。(山門正面の柱から出た木鼻〈きばな〉という部材は唐獅子の彫刻となっています。)
年記は「于時/寛政九歳/巳神無月上旬/出來」(ただし、「出來」には打ち消し線が入る)となっており、寛政9年(1797)10月上旬に工事をしていたことがわかります。

山門の建築年代は19世紀初期と推定されていましたが、今回の墨書によって寛政9年頃の建立と裏付けられます。
なお、建築年、施主、工匠等を記した棟札(むなふだ)は発見されませんでした。

(1) 工事前の山門 南面及び東面

(2) 解体中の小屋組 南面

(3) 南面西側の化粧裏板から発見された墨書
(※白字は当社による解体用の番付)

(4) 人物の絵と「于時/寛政九歳/巳神無月上旬/出來」の年記

(5) 唐獅子の絵

(6) 山門南面の唐獅子の木鼻(きばな)(西面は獏)
2020年12月10日愛知県豊田市 法雲寺様(浄土宗)の山門改修工事で瓦を葺いています。
・概  要:愛知県豊田市の法雲寺様(浄土宗)の山門改修工事をさせて頂いています。
山門は工事中に発見された墨書(ぼくしょ)から、寛政9年(1797)頃の建立となる切妻造、桟瓦葺の四脚門です。
ちなみに、寛政3年(1791)再建の本堂の大工荒川貞右衛門は、当社の修理後に豊田市指定文化財となった隣松寺本堂(浄土宗)の寛政12年(1800)の修繕棟札における大工棟梁荒川貞右衛門盛純と同一人物だと思われます。

<参考文献>
・『新修豊田市史』別編建築
 (愛知県豊田市、新修豊田市史編さん専門委員会、2016年)
・『隣松寺本堂保存修理工事報告書』
 (豊田市教育委員会、魚津社寺工務店、2011年)
・工事期間:2020年9月 〜 2021年1月
・工事内容:屋根葺替えと、腐朽した木部の修理を実施します。
・リポート:腐朽した木部の修理が終わり、屋根の瓦葺きを行なっています。
葺き土を使わない空葺き工法により、屋根荷重が軽減できます。
大棟の輪違(わちがい)瓦は工事前の形を踏襲しており、鯱瓦は焼き直し再利用をします。
鯱瓦には豊田市になる以前の昭和26年(1951)8月の「拳母市」のヘラ書きがありました。
(※ヘラ書き…焼成前の瓦にヘラで書いた文字など。)

(1) 工事前の山門正面全景

(2) 工事中の山門

(3) 欠損していた六葉(ろくよう)の復原

(4) 瓦葺きの状況(正面)

(5) 復原された大棟の輪違(わちがい)瓦

(6) 棟にのせる一対の鯱瓦(焼き直し再利用)

(7) 鯱瓦のヘラ書き 「昭和貮拾六年八月/愛知縣/拳母市土橋」
2021年1月28日愛知県豊田市 法雲寺様(浄土宗)の山門改修工事が完了しました。
・概  要:愛知県豊田市の法雲寺様(浄土宗)の山門改修工事をさせて頂きました。
山門は工事中に発見された墨書(ぼくしょ)から、寛政9年(1797)頃の建立となる切妻造、桟瓦葺の四脚門です。
ちなみに、寛政3年(1791)再建の本堂の大工荒川貞右衛門は、当社の修理後に豊田市指定文化財となった隣松寺本堂(浄土宗)の寛政12年(1800)の修繕棟札における大工棟梁荒川貞右衛門盛純と同一人物だと思われます。

<参考文献>
・『新修豊田市史』別編建築
 (愛知県豊田市、新修豊田市史編さん専門委員会、2016年)
・『隣松寺本堂保存修理工事報告書』
 (豊田市教育委員会、魚津社寺工務店、2011年)
・工事期間:2020年9月 〜 2021年1月
・工事内容:屋根葺替えと、腐朽した木部の修理を実施しました。

(1) 工事前 南面

(2) 工事後 南面

(3) 工事前 南面及び東面

(4) 工事後 南面及び東面

(5) 工事前 北面

(6) 工事後 北面








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