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静岡県湖西市 本興寺(法華宗陣門流)本堂保存修理工事
2018年6月28日 現場見学会 開催

現在当社にて、静岡県湖西市の国重要文化財本興寺本堂の茅葺屋根葺替え等の保存修理工事を行なっています。
工事は平成30年2月4日に着工し、12月には竣工の予定です。

本興寺様は法華宗陣門流の本山(総本山は新潟県三条市の本成寺)で、本堂は天文21年(1552)に建立され、元禄元年(1688)に修復を行なったと考えられています。
遠江地方に現存する唯一の中世の密教系仏堂として、国重要文化財に指定されています。

前回(平成10年)から約20年ぶりになる本堂茅葺屋根の葺替工事の様子をご覧頂く現場見学会を、6月28日に開催しました。

(参考文献 『愛知県指定文化財建造物 三明寺本堂保存修理工事報告書』 平成18年)


 

(1) 工事前の本堂正面全景

(2) 解体前の茅葺屋根

(3) 解体中の茅葺屋根

(4) 軒付け作業

(5) 現場見学会の様子
2018年8月24日 茅葺屋根工事の道具紹介

静岡県湖西市 国重要文化財本興寺本堂の茅葺屋根葺替え等の保存修理工事で使われている道具をご紹介します。
        

(1)針取り…茅を押える竹(押(おし)鉾(ほこ)竹)を縛るために使用する道具。

(2)手バサミ…
茅葺屋根は縄を非常に多く使い、
縄を切る回数も多くなる。
葺師にとって必需品ともいえる道具。

(3)カラス…茅を引き抜く道具。

(4)平ガンギ…
茅葺屋根の形状を定め、
屋根面の凸を均す道具。

(5)軒ガンギ…
軒下の場を均す道具
(平ガンギと目的は同じ)。

(6)開き針…
押鉾竹同士を縛るために
使用する道具。

(7)曲がり針…隅の茅を押える縄を通す道具。

(8)屋根ハサミ…仕上作業を行なう道具。

(9)針取り(写真@)を使って押鉾竹を縛っている様子。

(10)茅の間から開き針(写真E)を差し込み、回転させて作業する空間を確保し、
下の押鉾竹と上の押鉾竹を縄で縛っている。

(11)隅部分は下地となる竹がないため、
下層の固定されている茅に曲がり針(写真F)を差込み、縄を通して固定している。
2019年4月28日 落慶法要

静岡県湖西市の本興寺(ほんこうじ)様(法華宗陣門流本山)で、門祖日陣尊聖人六百御遠忌と、当社による国指定重要文化財本堂屋根葺替え工事が完了したのを受け、落慶並びに御遠忌法要が厳修されました。
 
        

(1) 屋根葺替えが終わった本堂正面

(2) 屋根葺替えが終わった本堂正面及び側面

(3) 法要の様子

(4) 客殿にて感謝状の贈呈 (業者の代表として、設計監理者である
公益財団法人文化財建造物保存技術協会の担当者が受領されました。)

(5) 感謝状








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