・概 要: |
愛知県豊橋市の豊橋ハリストス正教会にて、保存修理工事をさせて頂いています。
「ハリストス」は「キリスト」のギリシャ語・ロシア語読み、「馬太」はキリストの十二使徒の一人である「マタイ」を漢字で当てたものです。「マトフェイ」は「マタイ」のギリシャ語読みです。
建物は、日本正教会の聖堂で、愛知県知多郡南知多町の出身である河村以蔵の設計で、施工は地元の大工によるものです。
ビザンチン様式という基本様式に則り、玄関から順に「啓蒙所」「聖所」「至聖所」に分かれています。玄関の上部に「鐘塔」が設けられています。
木造のハリストス正教会の聖堂として完成度の高い建物であることから、2008年に重要文化財に指定されました。 |
・工事期間: | 2020年12月 〜 2024年6月。 着工時の新聞記事はこちら(協力者 豊橋市教育委員会) |
・工事内容: | 瓦棒銅板屋根葺きの葺替えを実施します。
木部の腐朽箇所を補修します。
外部および内部の塗装をケレンし、塗り直します。
内部の漆喰塗のひび割れを補修します。 |
・リポート: | 豊橋市文化財センターの主催で、地域住民を対象とした現場見学会が開催されました。
名古屋大学西澤泰彦教授、正教会執事様らの挨拶の後、聖堂の外部および内部の見学をして頂きました。
文化財建造物保存技術協会の監理者および弊社の現場担当者から、
腐朽部等を解体した後の状況と、今後の修理や構造補強の方針について説明致しました。
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