・概 要: | 愛知県瀬戸市共栄通の八王子神社様で、木造三間社流造、銅板葺の本殿の部分修理をさせて頂きました。 |
・工事期間: | 2020年5月 〜 2020年6月 |
・工事内容: | 浜床(はまゆか)・土台などの腐朽部取替え及び縁束の根継ぎといった木部の部分修理(修理箇所には防腐・防虫を兼ねた木材保護塗料で古色塗り)。軒樋取替え。内外部のクリーニング。防虫剤の床下散布。 |
・リポート: | 今回の修理の際に本殿から計17枚の棟札が発見されました。
古くは江戸時代中期の延宝2年(1674)から、江戸時代末期の天保14年(1843)にかけての建替、修復、上葺(屋根葺替え)といった工事履歴を伝える貴重なものです。
装飾性の高い現在の本殿の造りから、天保3年(1832)の建替棟札が現本殿の建立時のものと推定されます。
棟札は全て表裏の写真を撮影し、年代順にまとめて神社様へ提出させて頂きました。
今回の令和2年(2020)の工事は、建物の維持を目的とした部分的な修理です。
発見された棟札の歴史が伝えているように木造の建物は定期的な手入れ(修理)をすることで、永くもつことが証明されています。
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