真宗大谷派 萬福寺様(愛知県知立市) |
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■工事理由: ・本堂が築100年以上経過し、屋根瓦の葺替えや修理の時期にきていた。 ・修理だけでなく、耐震補強も実施したかった。 ■魚津社寺工務店を選んだ理由: ・工事を検討していた時、本堂修復工事をしていた近隣の現場へ見学に行き、信用できる会社だと 思えた。 ・営業熱心で、建物についてよく勉強していると感じた。 ・建物の歴史的な価値を説明してもらえた。 ・担当者の豊かな知識に基づいた丁寧な説明により、役員の気持ちが固まった。 ■工事のご感想: ・営業的なことではなく、建物や施主の立場に立って、意見を言ってもらえた。 ・工事途中の設計変更にも対応してもらえた。 ・職人特有の話しにくさがなく、各担当者共に話がしやすかった。 ・現場監督の、要望への対応の速さ、人間性に満足している。 ・昔からの本堂の形を変えることなく、懐かしさが感じられる修復ができてよかった。 ・内部は使いやすいよう、床をフラットにしたり収納を増やしたりして、改造をした。 ・一流の仕事をしてもらえた。 ・修理後に国登録文化財への申請業務をやってくれた。 ■萬福寺様の工事を担当させて頂いて: 萬福寺様の現在の本堂は明治32年(1899)に完成しています。 本堂は当時、三河地方を代表する堂宮大工であった小野田又藏(1855‐1939)を棟梁として建立されたものです。 小野田の地元明知村(現みよし市明知町)には、巨大な小野田又藏碑が建っており、そこには70棟近い神社仏閣の造営に関わっていたことが記されています。 その碑文中、萬福寺本堂は唯一具体的な寺院名が書かれた建造物であり、小野田にとっての代表作であることが謳われています。 実際、萬福寺本堂は当地方を代表する近代的に発達した巨堂であり、今回その価値を残しながら耐震改修工事を実施致しました。 工事後に弊社の申請によって国登録文化財に登録されたことで、その歴史的及び建築的な価値が証明されました。このようなご縁を頂けたことに改めて謝意を表します。
<参考文献>
登録文化財プレート(本堂、山門、鐘楼) 本堂が国登録文化財になることが決まった際の中日新聞記事(2015年7月18日) (クリックすると拡大します) 工事前 本堂内観 工事後 本堂内観 工事前 本堂正面(東面) 工事後 本堂正面(東面) 工事前 本堂側面(南面) 工事後 本堂側面(南面) |